アーキフォーラムとは?
□archiforumとはこのフォーラムは、1993年に大阪の建築専門書店柳々堂(註1)が発行した同名の雑誌がルーツである。1997年度より開始され、1年目は、建築家の遠藤秀平氏と楠本菊實氏がコーディネータを務め、関西の若い世代の建築家によるダイアローグが行われ、その後は、新たなコーディネータを年度ごとに迎え、ゲストを地域(関西)には、限定せず建築家を迎え、現在は、建築に限定されない分野の人(美術,哲学,ランドスケープ)の方にもお話頂いている。(毎月のゲストはコーディネータにより、決定されている。)97年から05年までINAX大阪で、06年より、TOTOテクニカルセンター大阪にて、開催されている。07年で11年目を迎える。(註1)「建築MAP大阪・神戸」(TOTO版刊)の記事「柳々堂ネットワーク」(花田佳明著)を参照

□目的:建築に関する講演会の少ない関西にて、建築家をお招きして、議論の輪を広げていくことを目的とする。
□運営体制「アーキフォーラム」は、すべてボランティアによって活動が支えられている有志の会です。関西での議論の場を広げていくために、ぜひあたたかなご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
□問合せ先柳々堂書店 tel:06-6443-0167  http://www4.osk.3web.ne.jp/~ryuryudo
□掲載媒体月刊誌「住宅建築」(建築思潮研究所)の「アーキフォーラムレポート」(1999年12月号より2003年9月号間)にて、当日の講演内容が記録されている。
2010ー2011年 満田衛資(満田衛資構造計画研究所)・山口陽登(株式会社日本設計)
■年間テーマ「誰のために建築は建つか」
すべてのひとが共有できる問いを発したい。
 今の日本という社会では、建築は信用されていない。経済原理に流されるまま風景を奪い続ける建物、あるいは慣習に従い無批判に林立する建物など、広い意味での「箱モノ」は後を絶たない。一方で、そのような状況に対して反作用するかのように、全国各地で建築家達による議論が熱を帯び始めている。これらは、建築をとりまく閉塞的状況に対する危機感の表れであり、建築家達は2010年以降の建築の未来を確実に模索し始めている。
 「誰がために建築は建つか」―この問いは建築家あるいは建築設計者のためだけにある問いではない。建築を作るひと(施工者)、建築を発注するひと(建築主)、建築を使うひと(ユーザー)、建築を伝えるひと(メディア)、建築を執り仕切るひと(行政)、建築を学ぶ人(学生)、建築を教える人(教員)、少なくとも建築関係者であれば共有できるはずの問いである。建築関係者にとって不可避な問いを、世代や職域を越えて広く社会に発信してみたい。建築家や建築設計者が個別に議論すべき魅力的なキーワードの一段階前に必要な、核となる普遍的な問いを、建築関係者の無意識に潜在させること。それこそが、2010年以降の建築を考えるための礎になると信じている。

講師/講演タイトル
Review執筆者
01.
中山英之/これまでつくってきたもの
木村吉成・松本尚子
(木村松本建築設計事務所)
02.
山梨知彦/BIMは誰のためのツールか?
倉方俊輔(建築史家・
西日本工業大学准教授)
03.
柳原照弘/建築だけではないこと、その考察
たかぎみ江(ぽむ企画)
04.
佐藤敏宏/ことば悦覧@建築スフィアー
     ―ゼロ(0)年代の交流からみえてきた建築と人々―
牧野研造
(牧野研造建築設計事務所)
05.
吉村靖孝/ダブルテンポから中川政七商店まで
山口陽登(株式会社日本設計)
06.
難波和彦/建築家は住宅で何を考えているのか
河田剛(とのま一級建築士事務所)
07.
藤村龍至/批判的工学主義から CITY2.0 まで
殿井環(殿井環 建築設計)
08.
竹中司/コンピューテーション・オプティマイゼーション・ファブリケーション
白須寛規(design SU)
09.
dot architects/超日常
島田陽(タトアーキテクツ/島田陽建築設計事務所)
10.
佐藤淳/多様な素材による多様な形態を並列に見る
萬田隆(構造家/武庫川女子大学准教授)
11.
三分一博志/地球のディテール/六甲
畑友洋(畑友洋建築設計事務所)
12.
石堂威/過去から未来へ ─リアルとフィクション─
山崎泰寛(建築ジャーナル)
13.
佐々木睦朗/構造家 40年の歩み
満田衛資(満田衛資構造計画研究所)
     
2008−2009年 家成俊勝(dot architects)・香川貴範(SPACESPACE)・米津正臣 (竹中工務店
■年間テーマ「建築の跳躍力-2000年以降の社会と建築を語る建築作品-」

2000年Y2K問題。2001年ウィキペディア日本語版開設。2002年日韓共催ワールドカップ。住民基本台帳ネットワーク開始。2003年イラク戦争。2004年Winny開発者逮捕。2005年耐震強度偽装問題が発覚。2007年建築基準法改正。2008年洞爺湖サミット開催。
さまざまなニュースが報道され、「建築を作る」ことの背景が激変する中でも、世界中に数え切れないほどの建築が作られてきた。社会の構造転換と呼べるほど大きな出来事だけで無く、たった1つの出来事が、多くの「建築を作る」ことに干渉してくる。しかし、建築はその形式的な独立性故に、別の時代・別の社会から見ると、その社会的な背景、ともすれば個別の要求・条件さえもが不可視な状態に陥ってしまう。それ故、過去の建築を見ることの多くは、ヒットチャートを聞く程には「当時」を思い出させてはくれないのである。
政治的に建物を作らないことが選挙での当選条件となり、商業活動がネット上でも可能になった現在は、様々なことが脱建築化した時代である。その中にあって、私達はどの様に振る舞うべきか?常にその立ち位置を社会の中に問い直す態度こそが「建築を作る」ことに求められるのではないだろうか?
archiforum in OSAKA 2008〜2009では、2000年以降に作られた建築のデータベースとその社会背景を再接続することで可視化する、時代を代表する建築作品を招き、その建築作品から社会を読む試みを行う。過去を振り返るのでは無い、2010年以降の未来に繋がる建築の話がしたい。

作品/ゲスト:講演タイトル Review執筆者
01. 「桝屋本店・sarugaku/平田晃久:空間の灰色性について」 米津正臣(竹中工務店)
02. 「高知・本山町の家/小玉祐一郎:環境との交感」 山口陽登(日本設計)
03. 「JIN's GLOBAL STANDARD・ヘチマ/中村竜治:形」 柳原照弘(ISOLATIN UNIT)
04. 「森山邸・HOUSE A・十和田市現代美術館/西沢立衛:近作について」 山崎泰寛(建築ジャーナル)

05.

「panda・SAYAMA FLAT/長坂常:普段」 森田一弥(一級建築士事務所 森田一弥建築設計事務所)
06. 「東京事務所・DESIGN TIDE 2008/谷尻誠:境界線を越えて」 今津康夫(ninkipen!)
07. 「egota house A・QUICO神宮前/坂本一成:日常の詩学」 松岡 聡 (松岡聡田村祐希)
08. 「輪の家・モザイクの家/武井誠+鍋島千恵:接点の風景」 満田衛資(満田衛資構造計画研究所)
09. 「高過庵・一夜亭/藤森照信:茶室を中心に藤森流建築について」 大竹佳世 (竹中工務店)
10. 「ハウス&アトリエ・ワン、ノラ・ハウス/塚本由晴: 建築のビヘイビオロロジー」 山崎 亮 (studio-L)
11. 「「ハンカイ」ハウス・澄心寺庫裏コンペ案/宮本佳明: 残るもの、残らないもの/残すもの、残さないもの」 垣内光司(八百光設計部)
12. 「一連のNowhere resortの建築、一連のコンテナ建築/吉村靖孝: 木・林・森」 前田茂樹 (前田茂樹建築設計事務所)
13. 「ルールのデザイン/デザインのルール/松岡聡
シンポジウム:建築の跳躍力」
 
2007−2008年 岸川謙介(akk architects)・松岡聡(松岡聡田村祐希)・山崎泰寛 (建築ジャーナル
■年間テーマ「国境と建築」
スタジオ制の建築教育、世界中に流通する建築雑誌。CADのファイルシステムはいまや建築界の共通言語とも言えかねない状況だ。また、ペルシャ湾岸諸都市のワーカーの囲い込みに顕著なように、建築家や建築の技術は、国境など軽々と越えていっているように「見える」。ぼくたちはそういう世界に生きている。
だからこそ、いま建築にまつわるさまざまな局面で世界的に進行している(かのように見える)「なにか」を探るために、各国で設計の現場にたち、あるいはその場に伴走し、あるいは挑発する人たちの声を聞こうと思う。
特定の土地に思い切り身を投じる態度、またその人たちが境界を飛び越える瞬間に垣間見える飛躍的な想像力。いわば都市へのローカルな関わり方を凝視し、ぼくたちの日常へ還流させることこそ、「国境と建築」が意図するところである。
講演タイトル ゲスト
01. 「越境する都市と建築」 岡部明子(建築家・千葉大学准教授)
02. 「海外プロジェクトについて」 佐々木睦朗(構造家・法政大学教授)
03. 「メディアとして、国境を越えて建築と都市を考える」 寺田真理子(キュレーター)
04. 「IN or OUT? - 市場経済支配下の新境界線」 重松象平(建築家)

05.

「日常性(normality)」はオーセンティックな建築の源となりうるか.オランダの都市 と建築の相関関係」 吉良森子(建築家)
06. 「チャイニーズ・ブランド・アーキテクチャー」 迫慶一郎(建築家)
07. 「建つことと、立つこと、あるいは、建築( = 構築)と演劇( = 身体)」 宮沢章夫(作家/演出家)
08. 「自作について」 石上純也(建築家)
09. 「スペインで考えたこと」 森田一弥(建築家・左官職人)
10. カンポンの世界」 布野修司(建築史家、評論家)
11. 「国境と建築」 小嶋 一浩(建築家)
12. 「建築のこと」 二川幸夫(写真家、編集者)
 
2005−2006年 乾陽亮・小野暁彦・門脇哲也
■年間テーマ「ヴィヴィッド・テクノロジー 行為の可能性/技術の機能」〜構造設計への関心を軸に、建築の変容とその可能性の中心を探る〜を掲げ、先鋭的な構造家を中心に解法や工法(つまり力学と組立のプロセス)についての実践的な話を伺いながら、共に世界を切り開いている建築家、理論家の知見を導きとして、「つまるところ最近の構造解析・工法の進歩は社会に何をもたらしつつあるのか?」を探ることが目標とされた。
■年間テーマ「ヴィヴィッド・テクノロジー 行為の可能性/技術の機能」
〜構造設計への関心を軸に、建築の変容とその可能性の中心を探る〜企画概要
ここ数年、建築構造の世界が飛躍的に自由になってきている、と感じている人は多いだろう。大規模建築もさることながら、日本では住宅レベルでも、日々様々な構造手法が試されている。その試みの多くは僕らの凝り固まった頭をほぐしてくれる。「こういうのもアリか!なるほど!」と。
若手構造家は、軽やかに柔軟に問題を解決しているように見える。まるでそこには先入観や教義がなく、ハイブリッドで、時にはアドホックに、あるいはブリコラージュ的にさえ見えることもある。しかし当然ながらその解法は合理的であり、そのように見えるのは「適材適所」を徹底した結果だと言えるのだ。そこには何も大仰な身振りなどない。
敷地やコストの与条件の中で、フレキシブルで繊細でシャープな構造的解法が工夫されている、ということなのだ。それは建築家を勇気づけ、建物に新鮮な自然さを与える。建築はひとたび実現すると、自明な環境として、つまり自然として受入れざるを得ないが、自然さ、とは本来惰性へと向かうものではなく、新鮮でありつづけることではないだろうか。それはなかなか難しいことだが、最近の構造的試みに裏づけされた建築に「新鮮さ」を覚えるとしたら、そこには何か、根底的に地平を揺動するような契機が含まれているからかもしれない。それはなんだろうか?
archiforum in osaka2006-2007では、先鋭的な構造家を中心に解法や工法(つまり力学と組立のプロセス)についての実践的な話を伺いながら、共に世界を切り開いている建築家、理論家の知見を導きとして、「つまるところ最近の構造解析・工法の進歩は社会に何をもたらしつつあるのか?」ということについてまで考えていければ、と思っている。
講演タイトル ゲスト
01. 「ポスト9.11テクノロジー」 今村創平(建築家)
02. 「J / G / I / M 」近作を語る 有馬裕之(建築家)+ゲストコーディネータ原田順三(構造家)
03. 「構造デザイン−集積の方法」 岡村仁(構造エンジニア)
04. 「ちゃくみこうほうくらしとかたち」 名和研二(構造業・雑用業)

05.

「スチールシートの建築について」 木村博昭(建築家)+白髪誠一(構造エンジニア)
06. 「形態と罪,構造と装飾 ― OMAでの近作から」 重松象平(建築家・OMAアソシエート)
07. 「日常の構造」 大野博史(オーノJAPAN代表)
08. 「NO GRID-NO GEOMETRYの中の思考」 横山太郎(構造家)
09. 「誰もがもっている構造的センス -構造のアイデアは 身近なところに」 小西泰孝(構造家)
10. 「構造は自由を失わない」 佐藤淳(構造家)
11. 「だから構造家は、楽しい」 満田衛資(構造家)
 
2004−2005年 忽那裕樹・長濱伸貴・山崎亮/LANDSCAPE EXPLORER
■コーディネータにランドスケープアーキテクトをお迎えし、年間テーマ「マゾヒスティック・ランドスケープ〜獲得される場所をめざして〜」に沿い、建築家と都市空間において獲得される場所を形成するデザインアプローチの可能性について議論を展開して頂いた。
■年間テーマ「マゾヒスティック・ランドスケープ〜獲得される場所をめざして〜」企画概要
『ランドスケープは犠牲者でもないし、都市に対立するものでもないし、人々を癒すものでもない。食われてしまうべきものだ。』アドリアン・ヒューゼ/WEST8
そもそも、ランドスケープとは、本質的にマゾヒスティック(被虐的)な素養をもった対象なのかもしれない。 ここでいうランドスケープとは、ロマン主義的な庭園風景のことではなく、アーバニズムとしてのランドスケープを指している。現在、日本の都市空間を眺めてみると、新しいパブリック・スタイルとも言える行為や空間が胎動しつつあることに気づく。そこには、巧みなまでに環境を読み取って、自分の居場所を見つけている人々の姿がある。このことは、これまでの「公共空間」をかたちづくってきた一元的なシステムの限界や市民の多様な欲求にもとづく「私的領域」の変化を示しているのかもしれない。すなわち、ランドスケープにおいて、"与えるもの"から"獲得されるもの"へと変化していくアプローチが求められており、その中で建築との関係性の再考も必要となっている。
<負ける>、<弱い>、<意気地なし>、<いたれりつくせりでないこと>という言葉で語られつつある建築。今回のアーキフォーラムでは、様々な建築家の方々を中心にお招きし、ご自身の作品などのプレゼンテーションとそれを受けたディスカッションを通じて、都市空間にマゾヒスティックな状況を引き起こすデザインアプローチの可能性について考えていきたいと思う。
講演タイトル ゲスト
01.
「負ける建築」
隈研吾(建築家)
02.
「建築の経験」
塚本由晴(建築家)
03.
「Space of No Intention」
藤本壮介(建築家)
04.
「FLASHBACK LANDSCAPNE」
槻橋修(建築家)

05.

「街のネタと場のチカラ」
曽我部昌史(建築家)
06.
「建築家ありの地表面」
長坂大(建築家)
07.
「Paramodern」
遠藤秀平(建築家)
08.
「美しい」ランドスケープ」
五十嵐太郎(建築批評家)
09.
「入門 環境ノイズエレメント」
宮本佳明(建築家)
10.
「境界面からの建築」
阿部仁史(建築家)
11.
「富弘美術館について」
ヨコミゾマコト(建築家)
12.
「地形あるいはインフラとしての建築」
千葉学(建築家)
13.
「Molteplice-多重化の経験」
長田直之(建築家)
14.
「建築の時間」
後藤武(建築家)
15.
「セヴェラルネス+さよならオオサカ」
中谷礼仁(歴史工学家)
 
2003年 長坂大(建築家,奈良女子大学助教授)
■年間テーマ「都市(まち)をつくる住宅」を掲げ、一見無力に見えるひとつの住宅、あるいはそれが集合したものでもかまわないが、それらが都市全体に対してどのような位置にあるのか、何ができるか。実際にその設計,構想にかかわっている方をゲストにお迎えした
■年間テーマ「都市(まち)をつくる住宅」企画概要
2003年春、世界の人々はアメリカ・イギリスのイラク攻撃と中国発香港経由のSARS危機を経験した。それらと自分との距離を測り、内在的な恐怖の成長を意識した人も少なくなかったはずだ。テロや感染といった一般市民にとってほぼ不可避的な事件に対する人間個人の弱さを、心のどこかで実感したかもしれない。都市の巨大化は、そこで起きるあらゆる出来事に対する個人の無力感を誘発するように思う。しかし、SARSのきっかけとなったひとりの中国人医師の存在が示すように、実は大きな都市であっても、いやむしろ大きな都市だからこそ、小さな力が大きな結果を生むことがある。
この夏から始めるアーキフォーラムでは、都市について、それを構成するいわば最小単位の住宅を通して考えていきたいと思う。かつて「都市住宅」が出版されていたころ、建築界での都市についての議論は活発であった。現在、世界の状況はそのころとは異なった様相を見せている。たとえばセキュリティーの問題ひとつ取り上げても、またコミュニティーや環境という概念を語ろうとしても、1970年代とはまったく異なる状況が我々を取りまいている。ここであらためて都市のありようについて、身近な視点から考えてみるのも有意義だと思う。
一見無力に見えるひとつの住宅、あるいはそれが集合したものでもかまわないが、それらが都市全体に対してどのような位置にあるのか、何ができるのか。実際にその設計、構想にかかわっている方を中心にお招きし、具体的な事例を見せていただきながらお話をお聞きしたいと考えている。
講演タイトル ゲスト
01. 「1000年建築」 手塚貴晴 手塚由比(建築家)
02. 「カタール・中国・ベトナム・日本−進行形の現在」
小嶋一浩(建築家)
03.

「住宅にできること」

佐藤光彦(建築家)
04. 「住宅をつくる都市(まち)」
米田明(建築家)

05.

「空間の骨格模型による住空間〜インテリア エクステリア 15題」
今川憲英(構造的建築家)
06. 「空間の地形」 千葉学(建築家)
07. 「地球」
三分一博志(建築家)
08. 「空間の実践と作品制作」
塚本由晴(建築家)
09. 「ひとつひとつの住宅」
宮本佳明(建築家)
10. 「現代の住宅」 西沢大良(建築家)
11. 「住宅の完成度」
竹内昌義(建築家)
 
2002年 松隈洋(京都工芸繊維大学助教授)
■年間テーマ「近代建築を旅する」を掲げ、近代建築を同時代として生きてきた人々から直接話を聞くことを通して、現在の私たちの位置を確かめ、これからの建築や都市のありようを考えていくための手がかりを得られる様な会とした。
■年間テーマ「近代建築を旅する」企画概要
先の見えないむずかしい時代です。建設不況の続く中、建築や都市はどうなっていくかという不安が増しています。しかし一方で、東京都心では未曾有の超高層ビル建設ラッシュが続き、都市空間の様相が劇的に変わりつつあります。また、小住宅を中心に新しい建築像が若い世代によって盛んに提示されています。さらに、専門誌だけでなく一般誌上でも、ル・コルビュジエやミースをはじめ、ペリアン、イームズ、バラガンといったモダニズムの建築家がひんぱんに取り上げられるようになりました。ここへきて建築の世界の間口が一気に広がった感じです。けれども、そのどこかに自分とのつながりが見えないもどかしさがないでしょうか。アーキフォーラムでは、そうした広がった間口の先により具体的な手触りをもつ奥行きの深さを発見したいのです。そのために、近代建築を同時代として生きてきた人々から直接話を聞くことを通して、現在の私たちの位置をたしかめ、これからの建築や都市のありようを考えていくための手がかりを得たいと思っています。
講演タイトル ゲスト
01. 「メタボリズムから日本万国博へ」 川添登(建築評論家)
02. 「A.レーモンドの日本」
三沢浩(建築家)
03.

「広島ピースセンターから京都国際会館まで」

大谷幸夫(建築家)
04. 「図書館建築に託したもの」
鬼頭梓(建築家)

05.

「前川國男の求めたもの」
宮内嘉久(編集者)
06. 「「塔の家」からの40年」 東孝光(建築家)
07. 「コルビュジエ,ペリアン,プルーヴェから学ぶこと」
進来廉(建築家)
08. 「村野藤吾と日本近代建築」
長谷川堯(建築評論家)
09. 「G.アスプルンドへの旅」
吉村行雄(写真家)
10. 「22世紀の近代建築を構想する」 林昌二(建築家)
11. 「戦後建築ジャーナリズムと批判的地域主義の現在
平良敬一(編集者)
2001年 日埜直彦(建築家)・笠原一人(京都工芸繊維大学助手)
■年間テーマ「日本という状況と建築」を掲げ、日本の建築の特殊な部分を、まじめにフォローしていく会となった。
講演タイトル ゲスト
01. 「七〇年代論,または建築の根拠」 土居義岳(建築家)
02. 「グローバル・スタンダード?」
八束はじめ(建築家)
03.

「日本人はなぜ建築を復元したがるのか」

清水重敦(建築史)
04. 「「表徴の帝国」の「復元と対立」」
トム・ヘネガン(建築家)

05.

「われわれの今日と近代のゆくえ」
黒沢隆(建築家)
06. 「メイドインニッポン?」 塚本由晴(建築家)
07. 「奇妙な日本の「風景」-ディズニーランダゼイション以後-」
中川理(建築史)
08. 「日本というドメスティック」
手塚貴晴(建築家)+手塚由比(建築家)
09. 「プロジェクト紹介」
岡田哲史(建築家)
10. 「ヴィジョンズ・オブ・インターナショナル・アーキテクト」 ケン・タダシ・オーシマ
11. 「これまでの日本の建築,これからの建築,そしてユニバーサルな建築」 丸山 洋志(建築家)+荒川 修作(建築家)
12. 「総論」 五十嵐太郎(建築批評家)
2000年 大島哲蔵(建築批評家)・平昌子・今井敬子・宮島照久(竹中工務店)
■建築家に限らず、建築の周辺に携わる方々をゲストに迎え、議論された。
講演タイトル ゲスト
01. 「デ・スティル以降のオランダ建築」 奥佳弥(近代建築史)
02. 「商品紹介」
吉田保夫(建築家)
03.

「レンズを通して見た建築、通さないで見た建築」

平井広行(写真家)
04. 「ジャンジャンオペラの空間ドラマ」
松本雄吉(劇団維新派主宰)

05.

「戦後小住宅の時代」
広瀬鎌二(建築家)
06. 「ファブリケーション・システムの追求」 難波和彦(建築家)
07. 「最新作について」
岡田哲史(建築家)
08. 「集合住宅からの20世紀」
植田実(編集者)  
09. 「物質試行の余白」
鈴木了二(建築家)
10. 「建築―その形態と空間の方法」 岡部憲明(建築家)
11. 「裸の建築家 -明白なき建築家 -日本の建築家の行方」
布野修司(建築史)
 
1998-1999年 長田直之(ICU)・宮島照久(竹中工務店)
■建築家に限らない建築の言説に広がる話を展開して頂けるゲストをお迎えして行われた。
講演タイトル ゲスト
01. 「プロジェクト紹介」 西沢立衛(建築家)
02. 「ゴミとしての建築史 粗大ゴミとしての近代建築」
中谷礼仁(歴史工学家)
03. 「自然であること」 曽我部昌史(建築家)
04. 「ミース:アーキテクトニクス/透明性/ミニマリズム」
米田明(建築家)

05.

「プロジェクト紹介」
松畑強(建築家)
06. 「環境ユニットとは何か?」 塚本由晴(建築家)+貝島桃代(建築家)
07. 「プロジェクト紹介」
藤木庸介(建築家)
08. 「建築とランドスケープの曖昧な境界」
千葉学(建築家)+ナンシー・フィンレイ(建築家)
09. 「プロジェクト紹介」
阿部仁史(建築家)
10. 「客体性」 丸山洋(建築家)
11. 「二重の美学化の対象としての日本」
八束はじめ(建築家)
12. 「プロジェクト紹介」 トム・ヘネガン(建築家)
13.   大島哲蔵(建築批評家)
14. 「ハイパーリーガル」 宮本佳明(建築家)
15. 「モダニズム美術の臨界点としてのミニマル・アート」
尾崎信一郎(建築家)
16. 「プロジェクト紹介」 西沢大良(建築家)
17. 「自生する建築 −提示と混成と連続―連続の行き着くはてを」
佐藤敏宏(建築家)
18. 「―シチュアシオニスト・インターナショナル―」
木下誠(仏文学者)
19. 「新宗教の建築」 五十嵐 太郎(建築批評家)
20. 「Slant glance/house/slope ground 新作の紹介」 丸山洋志(建築家)+米田明(建築家)
  第2部 コーリンロウ追悼 大島哲蔵(建築批評家)
21. 「都市空間の精神分析」 古山正雄(工学博士)
22. 「プロジェクト紹介」 中尾寛(建築家)
23. 「都市環境と対峙する」 佐藤光彦(建築家)
24. 「プロジェクト紹介」 橋本健二(建築家)
 
1997年 遠藤秀平(遠藤秀平建築研究所)・楠本菊實(Ks)
■パーソナリティを中心としてテーマを決定することにより、多彩な方向に向くような会の形がとられた。
講演タイトル ゲスト+オブザーバー
01. 「南アメリカ最新情報リポート」 楠本菊實(建築家)+梅林克(建築家)
02. 「弱い建築か?− コラボレーションの可能性」
長田直之(建築家)+河井敏明(建築家)
03. 「1/1の建築」 末松利紀(建築家)+丸谷勝也(建築家)
04. 「もうひとつの廃墟論」 宮本佳明(建築家)+吉本剛(建築家)

05.

「建築家・松村正恒氏を通して戦後近代建築を考える」
花田佳明(建築家)+中川理(建築家)
06. 「k点域の可能性―未出現の出現」 遠藤秀平(建築家)+中村勇大(建築家)
07. 「建築における場所性の創造 生活の背景としての建築」
李暎一(建築家)+米田明(建築家)
08. 「介入する空白/芸術的思考の侵犯  −G.テラーニからー」
宮島照久(建築家)+森唯(美術評論)
09. 「都市の文脈の創造 -生活様式と空間の創造」
池上俊郎(建築家)+井上明彦(美術家/美術史家)
10. 「建築家ありの建築」 久富敏明(建築家)+丸太一(三和総合研究所)
11. 「アンビバレンツな快楽 −融合―言葉と形―」
小山隆治(建築家)+宮本佳明(建築家)
12. 「REAL REALITY」 石丸信明(建築家)+細田みぎわ(建築家)
 
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