「中川政七商店新社屋(2010年)/奈良県奈良市」
photograph by 吉村靖孝

講師:吉村靖孝
(建築家/株式会社吉村靖孝建築設計事務所代表取締役/関東学院大学・早稲田大学芸術学校非常勤講師)


□Why 吉村靖孝 ?

今回講師にお招きする吉村靖孝さんは、これまでに第22回吉岡賞(DRIFT)や平成22年住宅建築賞金賞(Nowhere but Sajima)を受賞されるなど、もはや『若手』から次のフェーズへの移行期にある、有望な建築家のお一人でいらっしゃいます。また、吉村さんはオランダの設計事務所MVRDVでの在籍経歴もありますし、その設計手法においても他の若手建築家とは異なる独自性をお持ちです。そんな吉村さんが設計された『中川政七商店新社屋』が、本年2月、関西は奈良市内に竣工いたしました。今回のアーキフォーラムでは、その中川政七商店の中川淳社長にゲストコメンテータとしてご参加いただく予定です。「奈良の老舗である中川政七商店が東京の若手建築家に託した理由は?」といった関西の建築家にとって少し耳の痛くなるようなベタな質問を皮切りに、今、社会から求めらている建築家の役割、建築家とクライアントの良質な関係(?)の築き方、さらにはクライアントの社会的責務について、等々、「誰がために」をキーワードにしつつ、脱・予定調和で幅の広い議論を展開したいと思います。(満田衛資)

□第5回講演タイトル:
ダブルテンポから中川政七商店まで /吉村靖孝
□日時:
2010年8月28日(土)17:00-19:00(16:30開場)

●講師プロフィール
 ・1972年 愛知県豊田市生まれ
 ・1995年 早稲田大学理工学部卒業
 ・1997年 早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了
 ・1999年〜2001年 文化庁派遣芸術家在外研修員としてMVRDV 在籍
 ・2001年 吉村真代、吉村英孝とともにSUPER-OS設立
 ・2002年 早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程満期退学
 ・2002年〜 東京理科大学、早稲田大学、関東学院大学ほかにて非常勤講師
 ・2005年 吉村靖孝建築設計事務所設立

●主な著書
 ・2008年 EX-CONTAINER (グラフィック社)
 ・2005年 超合法建築図鑑 (彰国社)
 ・2003年 MVRDV式 (彰国社) など

●主な受賞
 ・2010年 平成22年住宅建築賞金賞 (Nowhere but Sajima)
 ・2009年 Design for Asia Award 2009 Gold Award (Nowhere but Hayama)
 ・2006年 第22回吉岡賞 (ドリフト) ほか


□会場:TOTOテクニカルセンター大阪
大阪市中央区久太郎町3-6-8 御堂筋ダイワビル2F( 地下鉄本町駅9番・12番出口より徒歩4分)
*駐車場は、利用できません。
□定員:80名(当日先着順)
□参加費:一般1000円 学生500円
□問合せ:柳々堂書店 tel.06-6443-0167

□MAP表示

□NEWS:
・今年度もReviewを掲載する予定です。ご期待下さい。

講師/講演タイトル
Review執筆者
01.
中山英之/これまでつくってきたもの
木村吉成・松本尚子
(木村松本建築設計事務所)
02.
山梨知彦/BIMは誰のためのツールか?
倉方俊輔(建築史家・
西日本工業大学准教授)
03.
柳原照弘/建築だけではないこと、その考察
たかぎみ江(ぽむ企画)
04.
佐藤敏宏/ことば悦覧@建築スフィアー
     ―ゼロ(0)年代の交流からみえてきた建築と人々―
牧野研造
(牧野研造建築設計事務所)
05.
吉村靖孝/ダブルテンポから中川政七商店まで
未定
06.
難波和彦/―
未定
07.
藤村龍至/―
未定
08.
竹中司/―
未定
09.
未定
未定
10.
未定
未定
11.
未定
未定
12.
未定
未定
13.
未定
未定
 
13th archiforum in OSAKA 2010-2011
誰 が た め に 建 築 は 建 つ か
すべてのひとが共有できる問いを発したい。
 今の日本という社会では、建築は信用されていない。経済原理に流されるまま風景を奪い続ける建物、あるいは慣習に従い無批判に林立する建物など、広い意味での「箱モノ」は後を絶たない。一方で、そのような状況に対して反作用するかのように、全国各地で建築家達による議論が熱を帯び始めている。これらは、建築をとりまく閉塞的状況に対する危機感の表れであり、建築家達は2010年以降の建築の未来を確実に模索し始めている。
 「誰がために建築は建つか」―この問いは建築家あるいは建築設計者のためだけにある問いではない。建築を作るひと(施工者)、建築を発注するひと(建築主)、建築を使うひと(ユーザー)、建築を伝えるひと(メディア)、建築を執り仕切るひと(行政)、建築を学ぶ人(学生)、建築を教える人(教員)、少なくとも建築関係者であれば共有できるはずの問いである。建築関係者にとって不可避な問いを、世代や職域を越えて広く社会に発信してみたい。建築家や建築設計者が個別に議論すべき魅力的なキーワードの一段階前に必要な、核となる普遍的な問いを、建築関係者の無意識に潜在させること。それこそが、2010年以降の建築を考えるための礎になると信じている。
 

コーディネータープロフィール

満田衛資(みつだ・えいすけ)
構造家・満田衛資構造計画研究所代表
1972年京都市生まれ/1997年京都大学工学部建築学科卒業/1999年京都大学大学院工学研究科建築学専攻修了/1999-2006年佐々木睦朗構造計画研究所/2006年満田衛資構造計画研究所設立/2007年大阪成蹊大学非常勤講師/2009年京都精華大学大学院非常勤講師

山口陽登(やまぐち・あきと)
株式会社日本設計
1980年大阪生まれ/2003年大阪市立大学工学部建築学科卒業/2005年同大学大学院修士課程修了/2005年〜株式会社日本設計

□運営スタッフ:今井敬子・柳々堂書店

(以上、文責 満田衛資+山口陽登)
 
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